改めて前回の内容をおさらいをしておくと、
ということをお伝えしました。
今回は MQL5公式リファレンスの見方 についてお話ししたいと思います。
MQL5公式リファレンスとは?
MQL5公式リファレンスというのは、その名前の通りMQL5の設計元であるメタクオーツ社が提供しているMQL5に関する情報が集積したホームページのことです。
ここではその中でも、MQL5の言語構造に関して説明しているページ群に限定して解説していきたいと思います。
プログラミング言語の設定元が
「こうやって使ってくださいねー」
という説明書になるので、当然私たちは何かわからないことがあったらまず、このMQL5公式リファレンスで調べて問題解決を図ることになります。
ただ、どんなものでも、往々にしてあることですが、公式が提供している情報が必ずしも親切でわかりやすいとは限らないという問題もあり、MQL5公式リファレンスの情報も、膨大な知識の集積である一方で、お世辞にもわかりやすいとは言えないのが現状です。
これが、人気プログラミング言語(例えばPythonとか)だったら、公式以外で分かりやすく発信してくれる情報がいくらでもあるのですが、残念ながらMQL5では、公式以外で発信している情報が極めて少なく、基本的にはMQL5と付き合っていく上では、MQL5公式リファレンスに頼るしかありません。(それが、私がこのブログを始めるきっかけであることはMQL5 EA講座 第0回「MQL5を使ったEAの作り方」で触れました)
でも、MQL5公式リファレンスの見方・使い方を把握しておかないと、そもそも調べることもできません。
辞書を引いても、そこに書いてある内容がわからない・・・というんじゃ話になりませんよね?
特に関数については、MQL5側で事前に用意している無数の組み込み関数があります。
MQL5公式リファレンスのお世話にならずに、これらを十分に使いこなすのは難しいでしょう。
そんな訳でこれからMQL5公式リファレンスの見方・使い方を解説していきます。
※これまでの講座記事の中で、関数に関する記事をいくつか出してきました。
そこに関する関数の知識を身につけていれば、リファレンスの見方について困ることはないでしょう。
以下の記事を参考にして復習していただければと思います。
MQL5公式リファレンスへのアクセスの仕方
MQL5公式リファレンスへのアクセスの仕方ですが、ホームページなので
普通にGoogleなどで、
と検索すれば検索結果の上位に該当ページが表示されるのでクリックしてアクセスする、という普遍的なやり方が当然あるわけですが・・・↓
これだと、メタエディターで作業をしている途中で、ウェブブラウザに切り替えなくてはならず少々億劫です。
メタエディターで作業中に、調べたい言語要素があった際、その言語要素にカーソルを合わせた状態でキーボードのF1キーを押す(あるいは「ヘルプ」メニューの「MQL5リファレンス」をクリックする)事で、直接リファレンスにアクセスすることができます。↓
↑今までの講座記事でも頻繁にでてきたPrint関数のPrintという文字の上にカーソルを置いた状態で、F1キーを押しました。Print関数に関する説明ページが開いたのが、お分かりいただけるかと思います。
MQL5公式リファレンスの見方
公式リファレンスにアクセスできたところで、次は具体的な見方を理解していきましょう。
ArrayResize関数という関数を例に見ていきます。
ArrayResize関数については
第44回「参照渡しについて」 でも出てきた関数ですので詳しくは第44回をご覧ください↓
さて、調べたい関数(ArrayResize関数)のMQL5リファレンスにアクセスすると、
最上部には関数名と、その関数が行う機能に関する説明、それと書式が書かれています。
書式には引数の内訳(データ型の種類、引数の数、初期値の有無、どのような値を入力すべきなのか等・・・)が書かれています↓
その下の「パラメーター」は、関数書式のうちの、引数部分を抽出して少しだけ説明を加えています。[in]は入力→値渡し、[out]は出力→参照渡しとしての引数機能になっている、ということを意味しています。
その下は、戻り値としてどのような値が返されるかの説明です。EA制作においては、この戻り値を利用して、新たなる計算を行うことが多いので、この項目で戻り値の内容を把握することは重要になってきます。
その下には、この関数を使う上での注意事項が書かれています。大事なことが書かれていることが多いのですが、いかんせん文章がわかりづらいのが残念です(>_<)
(この点は自分のブログが、真のリファレンスたる存在に慣れるような気構えで情報を発信していきたいと思います<m(__)m>)
その下には、この関数を実際に使ったらどうなるのか?というサンプルコードが書かれています(関数によってはない場合もあります)。
このサンプルコードは是非試してください。
最悪それまでのリファレンス文言が意味不明でも、サンプルコードを試すことで挙動が確認できるようになりますので。
まとめ
今回は MQL5公式リファレンス について解説しました。
今回の記事では以下のことを学びました
- MQL5公式リファレンスは、MQL5の設計元であるメタクオーツ社が提供している、MQL5の言語構造に関して説明しているページ群である。
- その言語要素にカーソルを合わせた状態でキーボードのF1キーを押す(あるいは「ヘルプ」メニューの「MQL5リファレンス」をクリックする)事で、メタエディターから直接リファレンスにアクセスすることができる。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました<m(__)m>
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