【FXの基礎用語】クロスレートとは?0からわかりやすく説明

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クロスレートとは?:基本的な定義

クロスレートとは、2つの異なる国の通貨の価値を、米ドルを基準にして計算し直した、それら2通貨の間での直接交換の価格のことです。

通常、通貨の交換レートは米ドルを基準に算出されますが、クロスレートでは最終的に米ドルを介さずに直接対象の2国間通貨価値を計算表示します。

クロスレートを用いる事により、例えばユーロと円やポンドと豪ドルなど、異なる通貨ペア間での価値を直接比較することが可能になります。

例えばドル円はクロスレートではありません。

例えば、ドル円(USD/JPY)やユーロドル(EUR/USD)は、それぞれ米ドル(USD)と日本円(JPY)、ユーロと米ドルの間の直接的な交換レートであり、米ドルがこのペアに含まれているため、クロスレートとはみなされません。

一方で「ユーロ/円(EUR/JPY)」や「ポンド/豪ドル(GBP/AUD)」などの通貨ペアは、米ドルを介さずに、直接他の2つの通貨の価値を比較しているのでクロスレートと言えます

クロスレートの計算方法:簡単な例で学ぶ

クロスレートの計算には、基準となる通貨ペアのレートを使います。

例えば、ユーロ/円のクロスレートを求めたい場合、ユーロ/ドルとドル/円のレートが必要です。

ユーロ/ドルが1.2(1ユーロ=1.2ドル)で、ドル/円が110(1ドル=110円)だとすると、ユーロ/円のレートは1.2×110=132円になります。

つまり、1ユーロが132円で交換できることを意味します。このようにして、2つのレートを掛け合わせることで、直接交換レートがない通貨ペアのクロスレートを計算できます。

クロスレートについてのまとめ

クロスレートは通貨間の価値決定を理解するための基本であるため、FXやシステムトレードを行う上で押さえておくべき概念です。

クロスレートは、異なる国の通貨強さの間接的な指標としても機能します。

ドルを基準にしない通貨ペアの動きから、それぞれの通貨の相対的な強さや経済状況の変化を読み取る為の判断材料として見ていただければ、と思います。

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