【MQL5】ENUM_DEAL_REASONについて

MQL5リファレンス

ENUM_DEAL_REASONとは、約定実行の理由を示す列挙型です。約定は、モバイルアプリケーションやMQL5プログラムからの注文、ストップアウトイベント、変動証拠金計算の結果として実行されます。ENUM_DEAL_REASONは、こうした様々な約定理由を識別子として提供します。具体的な識別子とその意味について、以下に詳細を解説します。

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DEAL_REASON_CLIENT

DEAL_REASON_CLIENTは、デスクトップターミナル(PCのMT5)から出された注文がアクティブ化され、その結果として実行された約定を示します。
これは、トレーダーが手動で取引を行った場合に該当します。

DEAL_REASON_MOBILE

DEAL_REASON_MOBILEは、モバイルアプリケーションから出された注文がアクティブ化され、その結果として実行された約定を示します。スマートフォンやタブレットからの取引が対象となります。

DEAL_REASON_WEB

DEAL_REASON_WEBは、Webプラットフォームから出された注文がアクティブ化され、その結果として実行された約定を示します。ブラウザ上で行われた取引がこれに該当します。

DEAL_REASON_EXPERT

DEAL_REASON_EXPERTは、MQL5プログラム(エキスパートアドバイザーまたはスクリプト)から出された注文がアクティブ化され、その結果として実行された約定を示します。自動取引システムがこれに該当します。

DEAL_REASON_SL

DEAL_REASON_SLは、ストップロスのアクティブ化によって実行された約定を示します。トレーダーが損失を限定するために設定したストップロス注文がトリガーされた場合に該当します。

DEAL_REASON_TP

DEAL_REASON_TPは、テイクプロフィットのアクティブ化によって実行された約定を示します。トレーダーが利益確定のために設定したテイクプロフィット注文がトリガーされた場合に該当します。

DEAL_REASON_SO

DEAL_REASON_SOは、ストップアウトイベントの結果として実行された約定を示します。口座の証拠金維持率が一定の基準を下回った際に、強制的にポジションが決済される場合に該当します。

DEAL_REASON_ROLLOVER

DEAL_REASON_ROLLOVERは、ロールオーバーの結果として実行された約定を示します。

ロールオーバーとは

ロールオーバーとは、保有しているポジションを翌営業日に持ち越す際に発生する処理です。通常、スワップポイントがこの時に計算されます。

DEAL_REASON_VMARGIN

DEAL_REASON_VMARGINは、変動証拠金の課金の後で実行された約定を示します。変動証拠金は、市場の変動に応じて証拠金の額が調整される仕組みです。この調整によりポジションが決済されることがあります。

VMARGINのVは「Variable」(変動の)を略したものです。Variable Marginは、マーケットの変動に応じて証拠金が変動することを意味します。

DEAL_REASON_SPLIT

DEAL_REASON_SPLITは、スプリットの結果として実行された約定を示します。スプリットとは、株式などの価格が低下することを目的として、既存の株式を複数の新しい株式に分割することです。このプロセスにより、保有しているポジションが調整されることがあります。

DEAL_REASON_CORPORATE_ACTION

DEAL_REASON_CORPORATE_ACTIONは、企業行動の結果として実行された約定を示します。企業行動には、証券の統合、名前変更、顧客の別の口座への移管などが含まれます。こうしたイベントにより、ポジションや取引が調整されることがあります。

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