GlobalVariableDel関数の働きと役割について
GlobalVariableDel関数は、MT5クライアント端末(=ユーザ個人のパソコン)に保存されているGlobal変数を削除するために使用します。
GlobalVariableDel関数は特に、不要になったデータをクリーンアップする場合や、トレーディング環境の設定をリセットする際に有用です。
GlobalVariableDel関数の引数と戻り値は以下のようになっています。
bool GlobalVariableDel(string name);
GlobalVariableDel関数の引数について
GlobalVariableDel関数を使用する際には、削除したいGlobal変数の名前を文字列として引数に指定します。
GlobalVariableDel関数の戻り値について
GlobalVariableDel関数の実行が成功すると、戻り値はtrue
となります。失敗した場合はfalse
を返します。
エラーの詳細情報が必要な場合は、GetLastError関数を呼び出すことができます。
※GetLastError関数については↓の記事をご参照ください
GlobalVariableDel関数を使う際の注意点
- Global変数名は63文字を超えてはならない点に注意してください。
- グローバル変数が自動で削除されるまでの期間は、最終アクセスから4週間です。ただし、GlobalVariableDel関数を使用することで即座に削除することができます。
※注意:Global変数はMQL5 EA講座 第27回「グローバル変数について」で取り上げたグローバル変数とは別物になります。
当サイトではMT5をシャットダウン後も、一定期間値の記憶を保つことができる変数をアルファベット表記のGlobal変数、関数の外(=グローバル領域)に作られた(=宣言された)変数のことをカタカナ表記のグローバル変数として区別したいと思います。
MT5操作によるGlobal変数の確認方法
Global変数の存在を確認する方法は、GlobalVariableGet関数を使ったスクリプトでも可能ですが、MT5の操作でも確認可能です。操作手順は以下の通りです。
- MT5を開く
- メニューバーから「ツール」を選択
- 「グローバル変数」メニューをクリック
これで「グローバル変数」ウィンドウが開き、現在クライアント端末に保存されている全てのGlobal変数のリストが表示されます。ここで、変数名、値、最終更新時間などを確認することができます。
GlobalVariableDel関数を使ったサンプルコード
下記のサンプルコードは、指定された名前のGlobal変数を削除し、その結果をログに出力するものです。
void OnStart() {
// 削除したいGlobal変数の名前を指定します。
string varName = "MyGlobalVariable";
// Global変数を削除し、結果を確認します。
bool isDeleted = GlobalVariableDel(varName);
// 結果に応じたメッセージを出力します。
if(isDeleted) {
Print("Global変数 '", varName, "' が正常に削除されました。");
} else {
// エラー発生時にはエラーコードを出力します。
Print("Global変数 '", varName, "' の削除に失敗しました。エラーコード: ", GetLastError());
}
}
<参照>
Global変数/GlobalVariableCheck関数/GlobalVariableSet関数/GlobalVariableGet関数
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※当サイトでは、プログラミング経験ゼロの方でも、プログラミングの基礎から学べる
をメインコンテンツとして展開しています。
第0回から、順を追って勉強していけばプログラミングの経験がなくてもMQL5を使って、MT5用のEAが作れるように書いています。最初は難しいと感じるかもしれませんが、繰り返し勉強していく事で自然とスキルが身についていくはずです。興味ある方は是非ご覧ください。