ENUM_OBJECT_PROPERTY_INTEGERは、MQL5で使用されるオブジェクトの整数型プロパティを定義するenum列挙型です。これにより、チャート上のオブジェクトに関連する様々なプロパティを統一的に管理し、設定や取得を行うことができます。プロパティは色、スタイル、位置、サイズなど多岐にわたり、オブジェクトの表示方法や動作を詳細に制御するために使用されます。
- OBJPROP_COLOR
- OBJPROP_STYLE
- OBJPROP_WIDTH
- OBJPROP_BACK
- OBJPROP_ZORDER
- OBJPROP_FILL
- OBJPROP_HIDDEN
- OBJPROP_SELECTED
- OBJPROP_READONLY
- OBJPROP_TYPE
- OBJPROP_TIME
- OBJPROP_SELECTABLE
- OBJPROP_CREATETIME
- OBJPROP_LEVELS
- OBJPROP_LEVELCOLOR
- OBJPROP_LEVELSTYLE
- OBJPROP_LEVELWIDTH
- OBJPROP_ALIGN
- OBJPROP_FONTSIZE
- OBJPROP_RAY_LEFT
- OBJPROP_RAY_RIGHT
- OBJPROP_RAY
- OBJPROP_ELLIPSE
- OBJPROP_ARROWCODE
- OBJPROP_TIMEFRAMES
- OBJPROP_ANCHOR
- OBJPROP_XDISTANCE
- OBJPROP_YDISTANCE
- OBJPROP_DIRECTION
- OBJPROP_DEGREE
- OBJPROP_DRAWLINES
- OBJPROP_STATE
- OBJPROP_CHART_ID
- OBJPROP_XSIZE
- OBJPROP_YSIZE
- OBJPROP_XOFFSET
- OBJPROP_YOFFSET
- OBJPROP_PERIOD
- OBJPROP_DATE_SCALE
- OBJPROP_PRICE_SCALE
- OBJPROP_CHART_SCALE
- OBJPROP_BGCOLOR
- OBJPROP_CORNER
- OBJPROP_BORDER_TYPE
OBJPROP_COLOR
プロパティ型: Color型
説明: OBJPROP_COLORは、オブジェクトの色を指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、グラフィカルオブジェクトの見た目を変更できます。色はRGB値(赤、緑、青の組み合わせ)で指定され、例えば赤色はclrRed
、青色はclrBlue
といった具合に設定します。
色を設定することで、異なる種類のオブジェクトを視覚的に区別することができ、チャート上の視認性や識別が向上します。例えば、トレンドラインを青色にし、サポートラインを赤色にすることで、チャートの分析がより直感的に行えます。
OBJPROP_STYLE
プロパティ型: ENUM_LINE_STYLE型
説明: OBJPROP_STYLEは、オブジェクトのラインスタイルを指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、ラインオブジェクトの表示スタイルを変更することができます。ラインスタイルの種類には以下のようなものがあります。
ENUM_LINE_STYLE型
STYLE_SOLID
説明: 実線。連続した線として表示されます。
STYLE_DASH
説明: 破線。短い線が間隔を置いて表示されます。
STYLE_DOT
説明: 点線。点が間隔を置いて表示されます。
STYLE_DASHDOT
説明: 点線と破線の組み合わせ。破線と点線が交互に表示されます。
STYLE_DASHDOTDOT
説明: 複雑な点線と破線の組み合わせ。破線と2つの点線が交互に表示されます。
これらのスタイルを使用して、チャート上の異なるラインを視覚的に区別することができます。例えば、主要なトレンドラインには実線を、補助的なガイドラインには破線や点線を使用することで、チャートの視認性や情報の伝達を向上させることができます。
OBJPROP_WIDTH
プロパティ型: int型
説明: OBJPROP_WIDTHは、オブジェクトのラインの太さを指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、ラインオブジェクトの視覚的な太さを変更することができます。値はピクセル(デジタル画像を構成する最小の単位)で指定され、例えば、値を1に設定すると細い線、値を5に設定すると太い線として表示されます。
ラインの太さを変更することで、重要なラインを強調したり、異なるラインの視認性を向上させることができます。例えば、主要なサポートラインやレジスタンスラインを太く設定することで、チャート上で一目で識別できるようにすることができます。
OBJPROP_BACK
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_BACKは、オブジェクトを背景に表示するかどうかを指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、オブジェクトが他の描画要素の背後に配置されるか、手前に配置されるかを決定できます。
値がtrueの場合、オブジェクトは背景に表示され、他のオブジェクトの後ろに描画されます。これにより、オブジェクトが背景の一部として機能します。
値がfalseの場合、オブジェクトは前景に表示され、他のオブジェクトの前に描画されます。これにより、オブジェクトの視認性が高くなります。
このプロパティを使用することで、重要なラインや図形を他の要素の背後に配置し、チャートの視認性や整理を向上させることができます。例えば、背景のガイドラインとして使用する場合はtrueに設定し、重要なラインや図形を強調したい場合はfalseに設定します。
OBJPROP_ZORDER
プロパティ型: long型
説明: OBJPROP_ZORDERは、チャート上のクリックイベント(CHARTEVENT_CLICK)を受け取るためのグラフィカルオブジェクトの優先順位を指定するプロパティです。オブジェクトの優先順位は、オブジェクトの作成時に初期値としてゼロに設定され、必要に応じてこの値を高く設定することができます。
オブジェクトが重なっている場合、優先順位が高いオブジェクトのみがクリックイベントを受け取ります。例えば、複数のラインが交差するポイントにおいて、クリックしたときにどのラインがイベントを受け取るかを決定するためにこのプロパティを使用します。優先順位を適切に設定することで、ユーザーの操作を意図した通りに誘導することが可能です。
OBJPROP_FILL
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_FILLは、オブジェクトを指定された色で塗りつぶすかどうかを決定するためのプロパティです。このプロパティは、特定のオブジェクトタイプ(例: OBJ_RECTANGLE、OBJ_TRIANGLE、OBJ_ELLIPSE、OBJ_CHANNEL、OBJ_STDDEVCHANNEL、OBJ_REGRESSION)に適用され、これらのオブジェクトが塗りつぶされるかどうかを指定します。
値がtrueの場合、オブジェクトは指定された色で塗りつぶされます。これにより、視覚的に強調したいエリアや特定のゾーンを明示することができます。
値がfalseの場合、オブジェクトは塗りつぶされず、境界線のみが描画されます。この設定は、透明なオーバーレイとしてオブジェクトを使用したい場合に有用です。
このプロパティを使用することで、チャート上の特定のエリアを視覚的に強調し、分析の精度を向上させることができます。
OBJPROP_HIDDEN
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_HIDDENは、オブジェクトの名前をMT5の「チャート設定」メニューの「オブジェクト表示リスト」に表示するかどうかを指定するプロパティです。このプロパティを設定することで、オブジェクトのリスト表示を制御できます。
値がtrueの場合、オブジェクトは「オブジェクト表示リスト」から非表示になります。これは、MQL5プログラムで作成されたカレンダーイベントや取引履歴を表示するオブジェクトにおいて、デフォルトで設定されている場合があります。そのため、リストに表示されず、ユーザーがリストを管理する際に煩雑さを軽減できます。
値がfalseの場合、オブジェクトは「オブジェクト表示リスト」に表示されます。ユーザーは、この設定を変更することで、オブジェクトのプロパティにアクセスしやすくなります。
このプロパティは、特定のオブジェクトをリストから隠すことで、チャートの管理や視認性を向上させるのに役立ちます。リストに表示されないオブジェクトにアクセスするには、MT5にて「オブジェクト表示リスト」ウィンドウの「すべて」ボタンをクリックする必要があります。
OBJPROP_SELECTED
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_SELECTEDは、オブジェクトが選択されているかどうかを示すためのプロパティです。このプロパティは、オブジェクトの選択状態を管理するために使用されます。
値がtrueの場合、オブジェクトは選択されています。この設定により、オブジェクトが操作可能な状態であることを示します。例えば、選択状態のオブジェクトは移動や変更が可能になります。
値がfalseの場合、オブジェクトは選択されていません。選択されていないオブジェクトは、操作や編集ができない状態を示します。
このプロパティを使用することで、特定のオブジェクトを選択状態にすることができ、ユーザーはチャート上での操作を効率的に行うことができます。選択状態を適切に管理することで、チャートの編集作業をスムーズに進めることが可能です。
OBJPROP_READONLY
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_READONLYは、編集可能なオブジェクト(例えば、テキストボックス)のテキストを編集できるかどうかを指定するプロパティです。このプロパティを設定することで、ユーザーがオブジェクトの内容を変更できるかどうかを制御できます。
値がtrueの場合、オブジェクトは読み取り専用となり、ユーザーはテキストを編集することができません。これは、表示専用の情報を提供するオブジェクトに対して適用されます。
値がfalseの場合、オブジェクトは編集可能となり、ユーザーはテキストを自由に変更できます。これにより、ユーザーが情報を入力したり修正したりすることが可能になります。
このプロパティは、ユーザーが特定のオブジェクトに対して行える操作を制限するために使用されます。読み取り専用に設定することで、重要なデータが誤って変更されるのを防ぐことができます。
OBJPROP_TYPE
プロパティ型: ENUM_OBJECT型(読み取り専用)
説明: OBJPROP_TYPEは、オブジェクトの型を示すためのプロパティです。このプロパティは読み取り専用であり、ユーザーが設定することはできません。オブジェクトの種類を取得するために使用されます。オブジェクトの種類はENUM_OBJECT型で定義されており、これは様々なグラフィカルオブジェクトのタイプを表します。
オブジェクトの種類には以下のようなものがあります。
- OBJ_ARROW: 矢印
- OBJ_LABEL: ラベル
- OBJ_RECTANGLE: 長方形
- OBJ_ELLIPSE: 楕円
- OBJ_TREND: トレンドライン
- その他、多くのオブジェクト型
このプロパティを使用することで、特定のオブジェクトがどのタイプに属するかを確認することができ、オブジェクトの操作や特定の処理を行う際に役立ちます。
例えば、特定のタイプのオブジェクトのみを操作したい場合に、このプロパティを使用してオブジェクトの種類をチェックすることができます。
OBJPROP_TIME
プロパティ型: dateTime型(修飾子=アンカーポイントの数)
説明: OBJPROP_TIMEは、オブジェクトの時間座標を指定するためのプロパティです。このプロパティは、オブジェクトがチャート上で特定の時刻に配置される位置を決定します。例えば、トレンドラインや垂直線など、時間軸に沿って配置されるオブジェクトに対して使用されます。
修飾子はアンカーポイントの数を指定し、オブジェクトが複数の時間座標を持つ場合にそれぞれのポイントの時間を設定するために使用されます。例えば、トレンドラインは始点と終点の2つのアアンカーポイントを持つため、それぞれの時間座標を設定することが可能です。
このプロパティを使用することで、オブジェクトを特定の時刻に正確に配置することができ、チャート上のイベントや価格変動に対する分析を行う際に有用です。
OBJPROP_SELECTABLE
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_SELECTABLEは、オブジェクトが選択可能かどうかを指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、ユーザーがオブジェクトをクリックして選択できるかどうかを制御することができます。
値がtrueの場合、オブジェクトは選択可能です。ユーザーはオブジェクトをクリックして選択し、移動や編集を行うことができます。
値がfalseの場合、オブジェクトは選択不可能です。ユーザーはオブジェクトをクリックしても選択できず、移動や編集はできません。この設定は、誤って重要なオブジェクトを操作するのを防ぐために有用です。
このプロパティを使用することで、チャート上のオブジェクトの操作性を適切に管理し、ユーザーが必要なオブジェクトのみを操作できるようにすることができます。
OBJPROP_CREATETIME
プロパティ型: dateTime型(読み取り専用)
説明: OBJPROP_CREATETIMEは、オブジェクトが作成された時刻を示すプロパティです。このプロパティは読み取り専用であり、ユーザーが変更することはできません。オブジェクトがチャート上に作成された日時を取得するために使用されます。
このプロパティを使用することで、特定のオブジェクトがいつ作成されたのかを確認することができます。これは、チャート上での操作履歴を追跡したり、特定のイベントに関連するオブジェクトを特定するのに役立ちます。例えば、重要なサポートラインやレジスタンスラインがいつ追加されたのかを確認することで、分析の精度を高めることができます。
OBJPROP_LEVELS
プロパティ型: int型
説明: OBJPROP_LEVELSは、オブジェクトのレベル数を指定するためのプロパティです。このプロパティは、特にフィボナッチツールなどのマルチレベルオブジェクトに対して使用されます。レベル数を設定することで、オブジェクトに複数の水平線やガイドラインを追加することができます。
例えば、フィボナッチリトレースメントの場合、このプロパティを使用して表示するフィボナッチレベルの数を設定します。レベル数を増やすことで、より多くの価格帯やサポート・レジスタンスラインを表示することが可能となり、詳細な分析ができます。
このプロパティを適切に設定することで、複数の重要なレベルを視覚的に示し、トレード戦略の計画や市場の動向を分析するのに役立ちます。
OBJPROP_LEVELCOLOR
説明: OBJPROP_LEVELCOLORは、オブジェクトの各レベルの色を指定するためのプロパティです。このプロパティは、フィボナッチリトレースメントやその他のマルチレベルオブジェクトに対して使用されます。修飾子としてレベル番号を指定することで、特定のレベルの色を設定することができます。
例えば、フィボナッチリトレースメントの各レベルに異なる色を設定することで、視覚的に各レベルを区別しやすくすることができます。これにより、重要な価格帯やサポート・レジスタンスラインを明確に示すことができます。
このプロパティを使用することで、チャート上の複数のレベルを色分けし、視覚的な分析を容易にすることができます。異なる色を使用することで、各レベルの重要性や特定の分析ポイントを強調することが可能です。
OBJPROP_LEVELSTYLE
プロパティ型: ENUM_LINE_STYLE型(修飾子=レベル番号)
説明: OBJPROP_LEVELSTYLEは、オブジェクトの各レベルのラインスタイルを指定するためのプロパティです。このプロパティは、フィボナッチリトレースメントやその他のマルチレベルオブジェクトに対して使用されます。修飾子としてレベル番号を指定することで、特定のレベルのラインスタイルを設定することができます。
ラインスタイルの種類には以下のようなものがあります。
STYLE_SOLID
: 実線STYLE_DASH
: 破線STYLE_DOT
: 点線STYLE_DASHDOT
: 点線と破線の組み合わせSTYLE_DASHDOTDOT
: 複雑な点線と破線の組み合わせ
例えば、フィボナッチリトレースメントの各レベルに異なるラインスタイルを設定することで、視覚的に各レベルを区別しやすくすることができます。これにより、重要な価格帯やサポート・レジスタンスラインを明確に示すことができます。
このプロパティを使用することで、チャート上の複数のレベルを異なるスタイルで表示し、視覚的な分析を容易にすることができます。異なるスタイルを使用することで、各レベルの重要性や特定の分析ポイントを強調することが可能です。
OBJPROP_LEVELWIDTH
説明: OBJPROP_LEVELWIDTHは、オブジェクトの各レベルのラインの太さを指定するためのプロパティです。このプロパティは、フィボナッチリトレースメントやその他のマルチレベルオブジェクトに対して使用されます。修飾子としてレベル番号を指定することで、特定のレベルのラインの太さを設定することができます。
ラインの太さはピクセル(デジタル画像を構成する最小の単位)で指定されます。例えば、値を1に設定すると細い線、値を5に設定すると太い線として表示されます。各レベルのラインの太さを調整することで、特定のレベルを視覚的に強調することができます。
例えば、フィボナッチリトレースメントの主要なレベルに対して太いラインを設定し、補助的なレベルには細いラインを設定することで、重要な価格帯を強調し、チャート分析をより直感的に行うことができます。
OBJPROP_ALIGN
プロパティ型: ENUM_ALIGN_MODE型
説明: OBJPROP_ALIGNは、編集オブジェクト(例えばOBJ_EDIT)の水平テキスト配置を指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、テキストの表示位置を制御できます。テキストの配置モードはENUM_ALIGN_MODE型で定義されており、以下のような種類があります。
ENUM_ALIGN_MODE型
ALIGN_LEFT
説明: テキストを左揃えにします。テキストが編集オブジェクトの左端に揃えられます。
ALIGN_CENTER
説明: テキストを中央揃えにします。テキストが編集オブジェクトの中央に揃えられます。
ALIGN_RIGHT
説明: テキストを右揃えにします。テキストが編集オブジェクトの右端に揃えられます。
このプロパティを使用することで、テキストがチャート上でどの位置に表示されるかを明確に制御することができます。例えば、テキストを中央に配置することで、ラベルや注釈がチャート上の特定のポイントに対して見やすく表示されるようになります。また、テキストの配置を変更することで、視覚的なデザインやレイアウトを調整することが可能です。
OBJPROP_FONTSIZE
プロパティ型: int型
説明: OBJPROP_FONTSIZEは、オブジェクト内のテキストのフォントサイズを指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、テキストの視認性を調整することができます。フォントサイズはピクセル単位で指定され、値を増やすことでテキストを大きく、値を減らすことでテキストを小さく表示できます。
適切なフォントサイズを設定することで、チャート上のラベルや注釈を見やすくすることが可能です。例えば、重要な情報や注目すべきデータポイントに対して大きなフォントサイズを使用することで、ユーザーの注意を引くことができます。
OBJPROP_RAY_LEFT
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_RAY_LEFTは、オブジェクトが左方向に無限に延長されるかどうかを指定するためのプロパティです。このプロパティは、レイ(無限線)として機能するオブジェクトに適用されます。値を設定することで、オブジェクトの表示方法を制御できます。
値がtrueの場合、オブジェクトは左方向に無限に延長されます。これは、例えばトレンドラインや水平線を無限に延長し、チャートの過去のデータまで視覚的に示すために使用されます。
値がfalseの場合、オブジェクトは指定された範囲内でのみ表示され、左方向には無限に延長されません。この設定により、オブジェクトの表示範囲を限定することができます。
このプロパティを使用することで、チャート上の分析をより明確にし、特定のトレンドやサポート・レジスタンスラインを強調することができます。
OBJPROP_RAY_RIGHT
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_RAY_RIGHTは、オブジェクトが右方向に無限に延長されるかどうかを指定するためのプロパティです。このプロパティは、レイ(無限線)として機能するオブジェクトに適用されます。値を設定することで、オブジェクトの表示方法を制御できます。
値がtrueの場合、オブジェクトは右方向に無限に延長されます。これは、例えばトレンドラインや水平線を無限に延長し、チャートの将来のデータまで視覚的に示すために使用されます。
値がfalseの場合、オブジェクトは指定された範囲内でのみ表示され、右方向には無限に延長されません。この設定により、オブジェクトの表示範囲を限定することができます。
このプロパティを使用することで、チャート上の分析をより明確にし、特定のトレンドやサポート・レジスタンスラインを強調することができます。
OBJPROP_RAY
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_RAYは、縦線オブジェクトがチャートの全てのウィンドウを通過して無限に延長されるかどうかを指定するためのプロパティです。このプロパティは、主にトレンドラインや水平線など、レイとして機能するオブジェクトに適用されます。
値がtrueの場合、オブジェクトは両方向に無限に延長されます。これにより、オブジェクトがチャート全体を貫通して表示されるため、重要なトレンドやサポート・レジスタンスラインを強調するのに役立ちます。
値がfalseの場合、オブジェクトは指定された範囲内でのみ表示され、無限に延長されません。この設定により、オブジェクトの表示範囲を限定することができます。
このプロパティを使用することで、チャート上の分析を明確にし、視覚的に重要なラインを強調することができます。例えば、主要なトレンドラインを無限に延長して表示することで、過去から現在、さらには将来に渡るトレンドを視覚的に捉えることができます。
OBJPROP_ELLIPSE
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_ELLIPSEは、フィボナッチアークオブジェクトに適用されるプロパティで、このオブジェクトが完全な楕円形として表示されるかどうかを指定します。フィボナッチアークは、フィボナッチ比率を使って市場の反転ポイントを予測するためのツールであり、このプロパティを設定することで、その表示方法を制御できます。
値がtrueの場合、フィボナッチアークオブジェクトは完全な楕円形として表示されます。これにより、アークがより広範囲に表示され、分析がしやすくなります。
値がfalseの場合、フィボナッチアークオブジェクトは部分的な円弧として表示されます。これにより、特定のエリアに焦点を当てた分析が可能となります。
このプロパティを使用することで、フィボナッチアークの表示方法を柔軟に調整し、チャート上の分析を詳細に行うことができます。
OBJPROP_ARROWCODE
プロパティ型: uchar型
説明: OBJPROP_ARROWCODEは、矢印オブジェクトの矢印コードを指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、オブジェクトが表示する特定の矢印シンボルを決定します。矢印コードは、uchar型の値として指定され、特定のシンボルを表します。
各矢印コードには対応するシンボルがあります。例えば、コード233は上向き矢印(▲)、コード234は下向き矢印(▼)を表します。このプロパティを使用することで、チャート上の特定のポイントを示すために視覚的に異なる矢印シンボルを簡単に設定できます。
矢印シンボルを適切に設定することで、トレンドの方向や特定のイベントを明確に示すことができ、チャートの視覚的な情報伝達が向上します。例えば、買いシグナルには上向き矢印、売りシグナルには下向き矢印を使用することで、トレードの意思決定が容易になります。
OBJPROP_TIMEFRAMES
プロパティ型: フラグセット型(flags)
説明: OBJPROP_TIMEFRAMESは、オブジェクトが表示される時間軸(タイムフレーム)を指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、特定のタイムフレームでのみオブジェクトを表示することができます。フラグセットとして設定されるこのプロパティは、複数のタイムフレームを組み合わせて指定することが可能です。
例えば、デイリーチャートとウィークリーチャートでのみ表示されるオブジェクトを作成する場合、OBJPROP_TIMEFRAMESプロパティを使用してこれを設定します。これにより、特定の分析やトレンドラインを特定の時間軸に限定して表示することができます。
このプロパティを使用することで、異なるタイムフレームで異なる分析を行う際に、チャートの視覚的な整理を助けることができます。たとえば、短期的なトレンドラインは短い時間軸にのみ表示し、長期的なサポートラインやレジスタンスラインは長い時間軸に表示するなど、効果的にチャートを利用できます。
OBJPROP_ANCHOR
プロパティ型: ENUM_ARROW_ANCHOR型(OBJ_ARROWの場合)、ENUM_ANCHOR_POINT型(OBJ_LABEL、OBJ_BITMAP_LABEL、OBJ_TEXTの場合)
説明: OBJPROP_ANCHORは、グラフィックオブジェクトのアンカーポイントの位置を指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、オブジェクトがどの位置に固定されるかを制御できます。オブジェクトの種類に応じて、異なる列挙型が使用されます。
アンカーポイントとは?
アンカーポイントとは、グラフィックオブジェクトの基準点となる位置のことです。この基準点を中心にして、オブジェクトの位置やサイズが決定されます。アンカーポイントを指定することで、オブジェクトの配置が正確に制御され、チャート上の表示が意図した通りになります。
ENUM_ARROW_ANCHOR型
この型は、OBJ_ARROWオブジェクトに適用されます。矢印オブジェクトのアンカーポイントを指定します。
ANCHOR_LEFT
説明: 矢印オブジェクトの左端をアンカーポイントとします。
ANCHOR_CENTER
説明: 矢印オブジェクトの中央をアンカーポイントとします。
ANCHOR_RIGHT
説明: 矢印オブジェクトの右端をアンカーポイントとします。
ENUM_ANCHOR_POINT型
この型は、OBJ_LABEL、OBJ_BITMAP_LABEL、OBJ_TEXTオブジェクトに適用されます。ラベルやビットマップラベル、テキストオブジェクトのアンカーポイントを指定します。
ANCHOR_POINT_TOP_LEFT
説明: オブジェクトの左上隅をアンカーポイントとします。
ANCHOR_POINT_TOP_RIGHT
説明: オブジェクトの右上隅をアンカーポイントとします。
ANCHOR_POINT_BOTTOM_LEFT
説明: オブジェクトの左下隅をアンカーポイントとします。
ANCHOR_POINT_BOTTOM_RIGHT
説明: オブジェクトの右下隅をアンカーポイントとします。
ANCHOR_POINT_CENTER
説明: オブジェクトの中央をアンカーポイントとします。
このプロパティを使用することで、オブジェクトがチャート上でどの位置に固定されるかを正確に指定でき、視覚的なレイアウトを整えることができます。アンカーポイントを適切に設定することで、チャートのデザインと使い勝手を向上させることが可能です。
OBJPROP_XDISTANCE
プロパティ型: int型
説明: OBJPROP_XDISTANCEは、グラフィックオブジェクトの結合角(アンカーポイント)からX軸に沿ったピクセル単位での距離を指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、オブジェクトがチャート上の水平方向にどれだけ離れて配置されるかを制御できます。
使用方法
このプロパティは、オブジェクトがチャートの特定の位置に正確に配置されるようにするために使用されます。例えば、チャートの左上隅から100ピクセル右にオブジェクトを配置したい場合、OBJPROP_XDISTANCEプロパティに100を設定します。
このプロパティを使用することで、チャート上のオブジェクトの配置を微調整し、視覚的なレイアウトを整えることができます。特に、複数のオブジェクトを整然と配置する必要がある場合に便利です。
注意事項
- ピクセル単位での指定であるため、異なる解像度やズームレベルでの表示に影響を受けることがあります。
- 正確な配置を行うためには、チャートの現在のスケールや解像度を考慮する必要があります。
OBJPROP_XDISTANCEプロパティを適切に使用することで、チャートの視覚的な整合性と使いやすさを向上させることができます。
OBJPROP_YDISTANCE
プロパティ型: int型
説明: OBJPROP_YDISTANCEは、グラフィックオブジェクトの結合角(アンカーポイント)からY軸に沿ったピクセル単位での距離を指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、オブジェクトがチャート上の垂直方向にどれだけ離れて配置されるかを制御できます。
使用方法
このプロパティは、オブジェクトがチャートの特定の位置に正確に配置されるようにするために使用されます。例えば、チャートの左上隅から100ピクセル下にオブジェクトを配置したい場合、OBJPROP_YDISTANCEプロパティに100を設定します。
注意事項
- ピクセル単位での指定であるため、異なる解像度やズームレベルでの表示に影響を受けることがあります。
- 正確な配置を行うためには、チャートの現在のスケールや解像度を考慮する必要があります。
OBJPROP_YDISTANCEプロパティを適切に使用することで、チャートの視覚的な整合性と使いやすさを向上させることができます。
OBJPROP_DIRECTION
プロパティ型: ENUM_GANN_DIRECTION型
説明: OBJPROP_DIRECTIONは、ギャンオブジェクト(例えば、Gann FanやGann Grid)のトレンド方向を指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、ギャンオブジェクトが表示される方向を制御できます。
ENUM_GANN_DIRECTION型
GANN_UP
説明: オブジェクトを上昇トレンドとして表示します。これは、価格が上昇しているシナリオを視覚化するのに使用されます。
GANN_DOWN
説明: オブジェクトを下降トレンドとして表示します。これは、価格が下降しているシナリオを視覚化するのに使用されます。
使用方法
このプロパティを使用することで、ギャンオブジェクトの方向を正確に指定でき、チャート上のトレンド分析が容易になります。例えば、上昇トレンドを示す場合はGANN_UPを設定し、下降トレンドを示す場合はGANN_DOWNを設定します。
OBJPROP_DIRECTIONプロパティを適切に設定することで、ギャンオブジェクトを効果的に活用し、市場のトレンドを視覚的に分析することができます。
OBJPROP_DEGREE
プロパティ型: ENUM_ELLIOT_WAVE_DEGREE型
説明: OBJPROP_DEGREEは、エリオット波動マーキングのレベルを指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、エリオット波動理論に基づくマーキングのレベルを管理し、チャート上に表示される波動の詳細を制御できます。
ENUM_ELLIOT_WAVE_DEGREE型
DEGREE_SUBMINUETTE
説明: サブミニュエットレベル。非常に短期的な波動を表します。
DEGREE_MINUETTE
説明: ミニュエットレベル。短期的な波動を表します。
DEGREE_MINUTE
説明: ミニットレベル。短期から中期にわたる波動を表します。
DEGREE_MINOR
説明: マイナーレベル。中期的な波動を表します。
DEGREE_INTERMEDIATE
説明: インターミディエイトレベル。中期から長期にわたる波動を表します。
DEGREE_PRIMARY
説明: プライマリーレベル。長期的な波動を表します。
DEGREE_CYCLE
説明: サイクルレベル。非常に長期的な波動を表します。
DEGREE_SUPERCYCLE
説明: スーパーサイクルレベル。超長期的な波動を表します。
DEGREE_GRAND_SUPERCYCLE
説明: グランドスーパーサイクルレベル。最も長期的な波動を表します。
使用方法
このプロパティを使用することで、エリオット波動理論に基づいた詳細な分析を行うことができます。各波動のレベルを指定することで、異なる時間枠や波動の重要性を視覚的に区別することが可能です。
OBJPROP_DEGREEプロパティを適切に設定することで、エリオット波動の分析を効果的に行い、チャート上でのマーケットの動向を詳細に把握することができます。
OBJPROP_DRAWLINES
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_DRAWLINESは、エリオット波動をマークするための線の表示を制御するプロパティです。このプロパティを設定することで、チャート上にエリオット波動を示すラインが描画されるかどうかを指定できます。
値がtrueの場合、エリオット波動を示すラインがチャート上に描画されます。これにより、エリオット波動の各段階を視覚的に追跡しやすくなります。
値がfalseの場合、エリオット波動を示すラインは描画されません。ラインを非表示にすることで、チャート上の視覚的な情報を減らし、特定の分析に集中することができます。
このプロパティを使用することで、エリオット波動の分析を視覚的にサポートし、トレンドや波動の段階をより明確に把握することができます。分析の際に必要に応じてラインの表示を切り替えることで、チャートの見やすさを調整することが可能です。
OBJPROP_STATE
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_STATEは、ボタンオブジェクトの状態(押された/押されていない)を指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、ボタンが現在アクティブな状態か非アクティブな状態かを制御できます。
値がtrueの場合、ボタンは押された状態を示します。これは、ユーザーがボタンをクリックした際に、ボタンがアクティブであることを視覚的に示すために使用されます。
値がfalseの場合、ボタンは押されていない状態を示します。これは、ボタンが非アクティブであることを示し、ユーザーの操作待機状態を視覚的に示すために使用されます。
このプロパティを使用することで、ユーザーインターフェースのフィードバックを適切に設定し、ユーザーが現在の操作状況を直感的に理解できるようにすることができます。ボタンの状態を明確に示すことで、インターフェースの使いやすさと操作性を向上させることが可能です。
OBJPROP_CHART_ID
プロパティ型: long型(読み取り専用)
説明: OBJPROP_CHART_IDは、チャートオブジェクト(OBJ_CHART)の識別子を示すためのプロパティです。このプロパティは読み取り専用であり、ユーザーが設定することはできません。チャートオブジェクトが一意に識別されるために使用されます。
チャートオブジェクトは、他の通常のチャートと同様に操作できる独立したチャートとして機能します。このプロパティを使用することで、特定のチャートオブジェクトの識別子を取得し、そのチャートに対して操作やプロパティの変更を行うことができます。
ただし、チャートオブジェクトにはいくつかの制限があります。例えば、以下の操作はチャートオブジェクトには適用できません。
- ChartClose関数を使用して閉じること
- シンボルや期間の変更をChartSetSymbolPeriod関数で行うこと
- CHART_SCALE、CHART_BRING_TO_TOP、CHART_SHOW_DATE_SCALE、CHART_SHOW_PRICE_SCALEといったプロパティを設定すること
このプロパティを使用することで、特定のチャートオブジェクトを正確に識別し、必要な操作やプロパティの取得を行うことができます。チャートオブジェクトを適切に管理することで、分析やトレードの際に柔軟なチャート操作が可能になります。
OBJPROP_XSIZE
プロパティ型: int型
説明: OBJPROP_XSIZEは、グラフィックオブジェクトの幅をピクセル単位で指定するためのプロパティです。このプロパティは、OBJ_LABEL、OBJ_BUTTON、OBJ_CHART、OBJ_BITMAP、OBJ_BITMAP_LABEL、OBJ_EDIT、OBJ_RECTANGLE_LABELなどのオブジェクトに適用されます。指定された幅は、オブジェクトの表示サイズに直接影響します。
このプロパティを使用することで、チャート上のオブジェクトの幅を正確に制御できます。例えば、OBJ_BUTTONの幅を設定することで、ボタンのサイズを適切に調整し、ユーザーインターフェースのデザインを整えることが可能です。また、OBJ_BITMAP_LABELやOBJ_BITMAPの幅を設定することで、画像の表示サイズを調整することができます。
OBJPROP_XSIZEプロパティを適切に使用することで、チャート上のオブジェクトの視覚的なレイアウトを最適化し、使いやすさと視認性を向上させることができます。
OBJPROP_YSIZE
プロパティ型: int型
説明: OBJPROP_YSIZEは、グラフィックオブジェクトの高さをピクセル単位で指定するためのプロパティです。このプロパティは、OBJ_LABEL、OBJ_BUTTON、OBJ_CHART、OBJ_BITMAP、OBJ_BITMAP_LABEL、OBJ_EDIT、OBJ_RECTANGLE_LABELなどのオブジェクトに適用されます。指定された高さは、オブジェクトの表示サイズに直接影響します。
このプロパティを使用することで、チャート上のオブジェクトの高さを正確に制御できます。例えば、OBJ_BUTTONの高さを設定することで、ボタンのサイズを適切に調整し、ユーザーインターフェースのデザインを整えることが可能です。また、OBJ_BITMAP_LABELやOBJ_BITMAPの高さを設定することで、画像の表示サイズを調整することができます。
OBJPROP_YSIZEプロパティを適切に使用することで、チャート上のオブジェクトの視覚的なレイアウトを最適化し、使いやすさと視認性を向上させることができます。
OBJPROP_XOFFSET
プロパティ型: int型
説明: OBJPROP_XOFFSETは、ビットマップラベル(OBJ_BITMAP_LABEL)およびビットマップ(OBJ_BITMAP)グラフィックオブジェクトの表示領域の左上隅のX座標をピクセル単位で指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、オブジェクトの表示位置を水平方向に調整することができます。
使用方法
このプロパティを使用することで、画像やビットマップラベルの表示位置を正確に制御することが可能です。例えば、元の画像の左上隅を基準にして、表示領域を右にオフセットしたい場合、OBJPROP_XOFFSETプロパティに適切なピクセル値を設定します。
注意事項
- ピクセル単位での指定であるため、異なる解像度やズームレベルでの表示に影響を受けることがあります。
- 元の画像の表示領域を調整する際に、表示される部分が正確に意図した位置に配置されるようにするため、このプロパティを適切に設定する必要があります。
OBJPROP_XOFFSETプロパティを適切に使用することで、チャート上のビットマップオブジェクトの視覚的な配置を微調整し、デザインの一貫性と使いやすさを向上させることができます。
OBJPROP_YOFFSET
プロパティ型: int型
説明: OBJPROP_YOFFSETは、ビットマップラベル(OBJ_BITMAP_LABEL)およびビットマップ(OBJ_BITMAP)グラフィックオブジェクトの表示領域の左上隅のY座標をピクセル単位で指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、オブジェクトの表示位置を垂直方向に調整することができます。
使用方法
このプロパティを使用することで、画像やビットマップラベルの表示位置を正確に制御することが可能です。例えば、元の画像の左上隅を基準にして、表示領域を下にオフセットしたい場合、OBJPROP_YOFFSETプロパティに適切なピクセル値を設定します。
注意事項
- ピクセル単位での指定であるため、異なる解像度やズームレベルでの表示に影響を受けることがあります。
- 元の画像の表示領域を調整する際に、表示される部分が正確に意図した位置に配置されるようにするため、このプロパティを適切に設定する必要があります。
OBJPROP_YOFFSETプロパティを適切に使用することで、チャート上のビットマップオブジェクトの視覚的な配置を微調整し、デザインの一貫性と使いやすさを向上させることができます。
OBJPROP_PERIOD
プロパティ型: ENUM_TIMEFRAMES型
説明: OBJPROP_PERIODは、チャートオブジェクトが表示される時間軸(タイムフレーム)を指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、特定のタイムフレームにおいてのみオブジェクトを表示することができます。タイムフレームの種類は、ENUM_TIMEFRAMES型で定義されています。
ENUM_TIMEFRAMES型
PERIOD_M1
説明: 1分足チャート。1分間の価格変動を表示します。
PERIOD_M5
説明: 5分足チャート。5分間の価格変動を表示します。
PERIOD_M15
説明: 15分足チャート。15分間の価格変動を表示します。
PERIOD_M30
説明: 30分足チャート。30分間の価格変動を表示します。
PERIOD_H1
説明: 1時間足チャート。1時間の価格変動を表示します。
PERIOD_H4
説明: 4時間足チャート。4時間の価格変動を表示します。
PERIOD_D1
説明: 日足チャート。1日の価格変動を表示します。
PERIOD_W1
説明: 週足チャート。1週間の価格変動を表示します。
PERIOD_MN1
説明: 月足チャート。1か月の価格変動を表示します。
使用方法
OBJPROP_PERIODプロパティを使用することで、特定の時間軸でのみオブジェクトを表示することができます。例えば、短期的な分析のために1分足と5分足チャートにオブジェクトを表示し、長期的な分析のために日足と週足チャートに別のオブジェクトを表示することができます。
このプロパティを適切に設定することで、異なるタイムフレームでの分析を効果的に行い、チャート上の視覚的な整理と情報伝達を向上させることが可能です。
OBJPROP_DATE_SCALE
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_DATE_SCALEは、グラフオブジェクトの時間スケールの表示を制御するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、オブジェクトがチャートの時間スケール(横軸)と連動して表示されるかどうかを指定できます。
値がtrueの場合、オブジェクトはチャートの時間スケールに合わせて表示されます。これにより、オブジェクトが時間の経過と共に移動し、チャートの時間軸と一貫した表示を保つことができます。
値がfalseの場合、オブジェクトは時間スケールと連動せず、固定された位置に表示されます。この設定は、特定の時間に固定したいオブジェクトや、時間の経過に関わらず表示位置を維持したい場合に有用です。
このプロパティを使用することで、チャート上のオブジェクトが時間軸に対してどのように表示されるかを柔軟に制御でき、分析や視覚的な整理を効果的に行うことが可能です。
OBJPROP_PRICE_SCALE
プロパティ型: bool型
説明: OBJPROP_PRICE_SCALEは、チャートオブジェクトの価格スケールの表示を制御するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、オブジェクトがチャートの価格スケール(縦軸)と連動して表示されるかどうかを指定できます。
値がtrueの場合、オブジェクトはチャートの価格スケールに合わせて表示されます。これにより、オブジェクトが価格の変動と共に移動し、チャートの価格軸と一貫した表示を保つことができます。
値がfalseの場合、オブジェクトは価格スケールと連動せず、固定された位置に表示されます。この設定は、特定の価格に固定したいオブジェクトや、価格の変動に関わらず表示位置を維持したい場合に有用です。
このプロパティを使用することで、チャート上のオブジェクトが価格軸に対してどのように表示されるかを柔軟に制御でき、分析や視覚的な整理を効果的に行うことが可能です。
OBJPROP_CHART_SCALE
プロパティ型: int型(0〜5)
説明: OBJPROP_CHART_SCALEは、チャートオブジェクトのスケールを制御するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、チャートオブジェクトが表示される倍率を指定できます。スケール値は0から5までの整数で表され、値が大きいほどチャートの詳細な部分が表示されるようになります。
値が0の場合、チャートオブジェクトは最小のスケールで表示されます。これは、チャートの全体像を把握するために適しています。
値が5の場合、チャートオブジェクトは最大のスケールで表示されます。これは、チャートの細部を詳細に分析するために適しています。
このプロパティを使用することで、チャートのスケールを柔軟に調整し、分析や視覚的な表示を最適化することができます。例えば、詳細なトレンドラインの分析を行う場合には、スケールを大きく設定し、広範な市場動向を把握する場合には、スケールを小さく設定することが有効です。
OBJPROP_BGCOLOR
プロパティ型: Color型
説明: OBJPROP_BGCOLORは、オブジェクトの背景色を指定するためのプロパティです。このプロパティは、特にOBJ_EDIT、OBJ_BUTTON、OBJ_RECTANGLE_LABELなどのオブジェクトに適用されます。指定された色は、オブジェクトの背景として表示され、視覚的な区別を可能にします。
背景色を設定することで、ユーザーインターフェースの視認性とデザインを向上させることができます。例えば、テキスト入力ボックス(OBJ_EDIT)の背景色を設定することで、ユーザーが入力フィールドを容易に認識できるようになります。また、ボタン(OBJ_BUTTON)の背景色を設定することで、インターフェースの操作性を向上させることができます。
このプロパティを使用することで、チャート上のオブジェクトの見た目をカスタマイズし、ユーザーエクスペリエンスを向上させることが可能です。背景色はRGB値で指定され、好みやデザインに応じて柔軟に設定することができます。
OBJPROP_CORNER
プロパティ型: ENUM_BASE_CORNER型
説明: OBJPROP_CORNERは、グラフィカルオブジェクトをリンクするチャートのコーナーを指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、オブジェクトがチャートのどのコーナーに固定されるかを制御できます。オブジェクトの位置をコーナーに基づいて配置することで、レイアウトの一貫性と視覚的な整理を容易にします。
ENUM_BASE_CORNER型
CORNER_LEFT_UPPER
説明: チャートの左上隅を基準にオブジェクトを配置します。
CORNER_RIGHT_UPPER
説明: チャートの右上隅を基準にオブジェクトを配置します。
CORNER_LEFT_LOWER
説明: チャートの左下隅を基準にオブジェクトを配置します。
CORNER_RIGHT_LOWER
説明: チャートの右下隅を基準にオブジェクトを配置します。
使用方法
このプロパティを使用することで、チャート上の特定のコーナーを基準にオブジェクトを配置し、視覚的な整合性を保つことができます。例えば、テキストラベルや注釈をチャートの右上隅を基準に配置することで、重要な情報を常に見やすい位置に表示することができます。
OBJPROP_CORNERプロパティを適切に設定することで、ユーザーインターフェースの使いやすさとデザインの一貫性を向上させることができます。
OBJPROP_BORDER_TYPE
プロパティ型: ENUM_BORDER_TYPE型
説明: OBJPROP_BORDER_TYPEは、「四角形ラベル」オブジェクトの境界線の種類を指定するためのプロパティです。このプロパティを設定することで、オブジェクトの境界線がどのように表示されるかを制御できます。ENUM_BORDER_TYPE型で定義されている境界線の種類を選択することで、視覚的なスタイルを調整することができます。
ENUM_BORDER_TYPE型
BORDER_RAISED
説明: 境界線を浮き上がったように表示します。オブジェクトが浮いているような視覚効果を与えます。
BORDER_SUNKEN
説明: 境界線を沈んだように表示します。オブジェクトが凹んでいるような視覚効果を与えます。
BORDER_FLAT
説明: 境界線を平らに表示します。シンプルでフラットな境界線スタイルを提供します。
使用方法
このプロパティを使用することで、チャート上のオブジェクトの境界線を視覚的に調整し、デザインの一貫性と視認性を向上させることができます。例えば、浮き上がった境界線(BORDER_RAISED)を設定することで、重要なオブジェクトを強調し、ユーザーの注意を引くことができます。また、フラットな境界線(BORDER_FLAT)を使用することで、シンプルで洗練されたデザインを実現できます。