システムトレーダーの為の夏時間(サマータイム)入門

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夏時間(サマータイム)について、はじめに:

当サイトは、FX取引などのシステムトレード構築に特化したプログラミング言語MQL5に関する情報を中心に発信している訳ですが、外国為替市場は世界各地で開かれており、それぞれの市場は異なる時間帯(=タイムゾーン)に沿って動いています。

市場が開く時間や重要な経済指標が発表されるタイミングは、その地域が採用している時間体系に依存しており、ここで重要な役割の一つを果たすのが「夏時間(アメリカではDaylight Saving Time(DST)と呼ぶ)」です。

夏時間とは?

そもそも夏時間とは、何?という方もいらっしゃるかと思います

夏時間は、事の始まりとしては、より多くの日光を活用し、エネルギー消費を削減するために考案された制度です。

通常、春に時計を1時間進め、秋にはもとに戻します。この変更により、夕方の明るい時間が増え、日中の活動時間が延長されます。

ただし、夏時間は世界中で一斉に、または全ての地域で行われているわけではありません。国や地域によって、夏時間を採用しているところとしていないところがあり、採用している場合でも夏時間に移行する日と終了する日は異なることが多いです。

夏時間の目的はエネルギーの節約や、余暇時間の有効活用にありますが、実際の効果には賛否両論があります。一部の人々は体のリズムが狂うなど、夏時間の切り替えがもたらす否定的な影響を指摘しています。また、現代では照明技術が進んでいるため、かつてほど夏時間によるエネルギー節約の効果は小さいという意見もあります。

夏時間の開始時期と終了時期の理解

夏時間は、春から秋にかけての日照時間を最大限に活用するためのシステムですが、実施される期間や方法は国や地域によって異なります。ここでは、さまざまな地域での夏時間の取り扱いについて詳しく見ていきましょう。

アメリカ合衆国とカナダの夏時間

アメリカとカナダのほとんどの地域では、夏時間の開始は3月の第2日曜日午前2時に行われます。

具体的には、この瞬間に時計の針を1時間進めることにより、午前1時59分の次がすぐに午前3時となります。結果としてこの日は通常より1時間短く、実質的に23時間の日となります。

夏時間の終了は、11月の第1日曜日午前2時です。

ここでも時計の針を動かしますが、今回は逆に1時間戻します。

つまり、午前1時59分の次が再び午前1時となり、この日は25時間という少し長い日になります。

ヨーロッパの夏時間

ヨーロッパの多くの国では、夏時間は3月の最終日曜日に開始され、10月の最終日曜日に終了します。具体的には、夏時間が始まる日には、地域によって異なりますが通常は午前1時または2時(中央ヨーロッパ時間など)に時計の針を1時間進めます。

これにより、午前1時59分の次にすぐに午前3時となり、その日は実質的に23時間の日となります。

夏時間が終わる日(=10月の最終日曜日)には、同じく午前2時または3時(中央ヨーロッパ時間など)に時計の針を1時間戻します。

つまり、午前2時59分の次が再び午前2時となり、この日は25時間となります。

オーストラリアの夏時間

オーストラリアでは、夏時間の開始と終了は州によって異なりますが、一般的には10月の第1日曜日に開始し、4月の第1日曜日に終了します。

夏時間が始まる日には、通常午前2時に時計の針を1時間進め、午前1時59分の次に午前3時となります。これにより、その日は23時間に短縮されます。

夏時間が終わる日(=4月の第1日曜日)には、再び午前2時に時計の針を1時間戻し、午前2時59分の次が再び午前2時となります。

この結果、この日は25時間という少し長い日になります。

日本と夏時間を採用している国との時間の関係性・見え方について

日本では夏時間を採用していませんが、夏時間を採用している国の時間は、日本との時差に影響を与えます。

具体的には、アメリカなど夏時間を採用している国では、夏時間が始まると日本との時差が1時間短くなります。

例として、アメリカの東部標準時(EST)日本標準時(JST)の時差を考えてみましょう。夏時間を採用していない場合、ESTはUTC(協定世界時)からマイナス5時間ですが、JSTはUTCプラス9時間です。この場合、日本はアメリカ東部より14時間進んでいます。

しかし、アメリカが夏時間に入ると、アメリカ東部の時間はUTCからマイナス4時間になります。この変更により、日本はアメリカ東部より13時間進むことになります。

具体的には、夏時間が適用されていない時期にニューヨークで午前9時の場合、日本では同日の夜11時(=23時)です。

しかし、夏時間が始まると、ニューヨークで午前9時は日本では同日の夜10時になります。つまり、夏時間が適用されると、アメリカ東部と日本との実質的な時差が1時間短くなります。

アメリカの東部標準時(EST)日本標準時(JST)を始めとするタイムゾーンについては↓の記事をご参照ください

これは、アメリカ東部での市場が開く時間や重要な経済指標が発表される時間が、日本時間で見ると1時間早まることを意味します。

例えば、通常は日本の夜中に発表される米国の雇用統計が、夏時間期間中はさらに1時間早く発表されることになります。

このように、夏時間が始まる前後の期間では、トレードする市場の開閉時間や、特定の経済指標の発表時間に関して、細心の注意を払ってスケジュールを調整する必要があります。

エキスパートアドバイザーを始めとした自動売買プログラムを使用している場合は、これらのシステムが夏時間の変更を自動で認識し、適切に対応できるようにプログラミングされていることが望ましいでしょう。

MQL5と夏時間の扱いについて

MQL5ではTimeGMT関数は、グリニッジ標準時(GMT)を取得するための関数があるのですが、

基本的に端末(=ユーザーが使っているPC)のローカル時間基本的に端末(=ユーザーが使っているPC)のローカル時間から夏時間(DST)を考慮してGMT時間を計算してくれる仕様になっています。

また、TimeDaylightSavings関数夏時間(DST)が適用されているかどうかを検出し、適用されている場合、その補正値を秒単位で提供する処理を担っています。

その他、以下の関数夏時間を始めとする、時間操作を利用したEA開発に役立ちます。

TimeCurrent関数→トレードサーバー(=FXブローカーのサーバ)の時間を取得できます

TimeLocal関数→エンド端末(=ユーザーPC)の時間を取得できます。

TimeGMTOffset関数→サーバーのGMT時間に対するオフセット値(時差)を返します。

<参照>

TimeCurrent関数/TimeLocal関数/TimeToString関数/UNIXタイム/タイムスタンプ/datetime型/iTime関数/StringToTime関数/ENUM_TIMEFRAMES/TimeToStruct関数/GetTickCount関数/MqlDateTime構造体/TimeDaylightSavings関数/タイムゾーン/システムトレード/TimeGMTOffset関数/TimeTradeServer関数/ローカル時間

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※当サイトでは、プログラミング経験ゼロの方でも、プログラミングの基礎から学べる

<MQL5でEAを作ろう講座>

をメインコンテンツとして展開しています。

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