StringConcatenate関数の働き・役割
StringConcatenate関数は、複数の値を連結して一つの文字列を作成し、その結果の文字列の長さを戻り値として返します。この関数は、文字列やその他のデータ型を連結する際に使用します。
StringConcatenate関数の引数について
StringConcatenate関数は以下の引数を取ります:
int StringConcatenate(
string& string_var, // 作成される文字列
void argument1, // 最初のパラメータ
void argument2, // 2番目のパラメータ
... // その他のパラメータ
);
string_var
:結果の文字列が格納される文字列。argument1
、argument2
、…:連結されるパラメータ。これらのパラメータは任意の基本データ型(整数、浮動小数点数、文字列など)であり、2から63個まで指定できます。
StringConcatenate関数の戻り値について
StringConcatenate関数は、連結された結果の文字列の長さを戻り値として返します。
StringConcatenate関数を使う際の注意点
- 引数として渡されるパラメータは、2個以上、最大で63個まで指定できます。
- StringConcatenate関数は、文字列を新しく作成する場合に使用されることを想定しており、同じ変数に対して繰り返し連結するのには適していません。
そのため、新しいデータを同じ行に連結するためにStringConcatenate関数を繰り返し使用することは推奨されません。パフォーマンスが低下する可能性があります。
StringConcatenate関数を使ったサンプルコード
以下は、StringConcatenate関数を使ったサンプルコードです。
void OnStart()
{
// 変数の宣言
string text = "";
string text1 = "StringConcatenate関数の使い方を示します。\n";
string text2 = "これは2行目です。行末には改行コードが含まれています。\n";
string text3 = "これは行番号 ";
int num3 = 3;
string text31 = " です。この番号は別のパラメータとして関数に渡されます。";
string textN = "\n";
string text4 = "これは4行目のテキストです。";
// StringConcatenate関数を使用して文字列を連結
int length = StringConcatenate(text, text1, text2, text3, num3, text31, textN, text4);
// 結果をエキスパートログに出力
Print(text, "\n連結された文字列の長さ = ", length);
}
サンプルコードに使われた関数や文法要素の簡単な解説
- OnStart関数:スクリプトが開始されたときに自動的に実行される関数。です。
- string型は、文字列を表すデータ型です。文字列データを保持するために使用されます。
- Print関数は、指定されたフォーマットに従って文字列や数値を整形し、エキスパートログに出力するための関数です。フォーマット指定子を使って、出力の形式を詳細に制御できます。
改行コードについて
改行コードは、テキストに新しい行を開始するために使用される特殊な文字です。改行コードは、表示上では見えませんが、テキストエディタやプログラム内で行の区切りを示します。改行コードには以下の2種類があります:
\n
:ニューライン(LF, Line Feed)コード。UnixやLinux、macOSで主に使用されます。\r\n
:キャリッジリターン+ニューライン(CR+LF)コード。Windowsで主に使用されます。
例えば、次のように使用します:
string text1 = "これは1行目です。\n";
string text2 = "これは2行目です。";
このコードでは、text1に改行コード(\n
)が含まれているため、エキスパートログに出力されるときにtext2が新しい行に表示されます。
<参照>
StringAdd関数/StringBufferLen関数/StringCompare関数/StringLen関数/StringFill関数/StringInit関数/StringFind関数/StringGetCharacter関数/StringSetLength関数/StringReplace関数/StringReserve関数/StringSetCharacter関数/StringSplit関数/StringSubstr関数/StringToLower関数/StringToUpper関数/StringTrimLeft関数/StringTrimRight関数
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