「int」
を使うんだ、ということを説明しました。↓
改めて前回の内容をおさらいしておくと、
ということをお伝えしました。
その一方で、こうもお伝えしました。
実は整数型はint だけではなく、使用するメモリと格納できる数値の範囲によって、他にも種類がある。
と。
今回はそのことについてお伝えします。
ただし、プログラミング未経験・初心者の方で「もう既に限界です((+_+))」
という人は、この記事は飛ばしてもらって
次のMQL5講座 第12回「データ型その2 実数型」に進んでいただいても大丈夫です。
スキルアップして、余裕が出てきてから思い返して読んでいただけたらと思います。
int以外の整数型の種類とは?
前回の記事でも書いたことですが、
-2,147,483,648
から
2,147,483,647
までの範囲を格納できるようになっています。
int と同じ整数型でも、使用するメモリと、格納できる数の範囲に違いがある別のデータ型があるんです。
基本的にMQL5を使ってMT5用EAを作るうえで、int を使っていればほとんどの場合事足りる訳ですが、他の整数型も知っておくと、メモリをセーブできたりするのに役立つ、というわけです。
以下のようなものです。
・・・くどいようですが、「もう無理!」という人は今はこれ以上読まずに
に進んで結構です。
まだ、読み進めようという気力をもってくださる方々、ありがとうございます<m(__)m>
一つ一つ順にみていきましょう。
char
-128
から
127
までの範囲を格納できるようになっています。
short
-32768
から
32767
までの範囲を格納できるようになっています。
long
-9,223,372,036,854,775,808
から
9,223,372,036,854,775,807
までの範囲を格納できるようになっています。
の順に、使用するメモリと扱える数の範囲が大きくなっています。
残り4つのuchar ushort uint ulongについてなんですが、前半紹介した4つの整数型
の頭に[u]がついた名前になっていますね。どういうことでしょうか?
順にみていきましょう。
uchar
0
から
255
までの範囲を格納できるようになっています。
ushort
0から
65,535
までの範囲を格納できるようになっています。
uint
0
から
4,294,967,295
までの範囲を格納できるようになっています。
ulong
0
から
18,446,744,073,709,551,615
までの範囲を格納できるようになっています。
それぞれの、扱えるメモリと数値範囲に注目してみると・・・
接頭辞u-がついている型(uchar ushort uint ulong)は、ついていない型(char short int long)に比べて
マイナス領域の数を扱えなくなっているが、その分プラス領域の扱える範囲が倍になっている。
ということがお分かりいただけるかと思います。
※ちなみに、接頭辞uは unsigned(「符号がついていない」という意味の形容詞)の略です。
まとめ
今回はint以外の整数型の種類について説明しました。
今回は以下のことを学びました。
- 接頭辞u-がついている型(uchar ushort uint ulong)は、ついていない型(char short int long)に比べてマイナス領域の数を扱えなくなっているが、その分プラス領域の扱える範囲が倍になっている。
最後までお読みいただきありがとうございました。<m(__)m>
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