前回はデータ型のうち実数型、すなわち小数点以下の値を含んだ数の変数を作るときに用いるデータ型についてお話ししました。
改めて前回の内容をおさらいをしておくと、
- 実数とは「小数点以下の値を持つ数」のことである。
ということをお伝えしました。
これで、これまでに整数型、実数型というデータ型をお伝えしたことになります。
小数点以下の値がある数字を格納する変数を用意したいときは double
を使えばいい。
今回は、データ型の中の、「文字列型」についてお話ししたいとおもいます。
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文字列型とは?
文字列型とは、その名の通り「文字」を扱う変数を用意する時に用いるデータ型です。
整数型や実数型は「数」を扱う変数を用意する時に用いるデータ型でした。
でも、こうは考えませんでしたでしょうか?
「数だって文字の1種じゃないの?数と文字の違いってどうやって区別をつけるの?」
と。
コンピュータは基本的に0と1の組み合わせによって、データを認識しており、我々と同じ感覚で文字を認識することはできません。そのため
「この文字だったら、この数の組み合わせで表してください」
という割り当て表(Unicode)に基づいてデータを文字として処理しています。
文字列型というのは、そういう処理を行うために設けられている決まりの一つだと思ってください。
文字列型の使い方
という単語を使います。
↑のように
stringを書いた後、半角スペース一個分以上スペースをあけて、変数名を入力し、最後にセミコロンをつけます。
//「varStr」という名前の文字列型変数を用意する
string varStr;
変数名は何でもいいんですが、「変数→variable」とstringの省略語を合わせて「varStr」としてみました。
続けてこの変数「varStr」に実際に文字列を代入してみましょう。
※代入=変数にデータを入れる作業のことです。詳しくは↓をご覧ください。
void OnStart()
{
//「varStr」という名前の文字列型変数を用意する
string varStr;
//「varStr」に文字列データを代入する。
varStr="文字列を代入します";
Print(varStr);
}
//+-----
↑のサンプルコードのように、文字列データを代入するときには、
文字列の両端をダブルクォーテーション(“)で挟む
ようにしてください。
この記述を行うことによって、コンピュータが正しく文字列データとして認識・処理をしてくれるようになります。
上記のサンプルコードの結果です。↓
文字列データをダブルクォーテーションで挟むことをせずに代入しようとした場合、コンパイルエラーが発生します。
void OnStart()
{
//「varStr」という名前の文字列型変数を用意する
string varStr;
//ダブルクォーテーションをつけないとコンパイルエラーになる。
varStr=文字列を代入します;
Print(varStr);
}
//+-----
実際にコンパイルするとこんな感じのエラーがでます。
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